萌鉄'97 パート5
「京阪電気鉄道京津線、京津三条−御陵間に敬礼」
10月12日の京都地下鉄東西線開通により、平行区間となる京阪電鉄の京津線、京津三条−御陵間が廃止になる。京津線といえば道路との併用軌道が萌えな路線。ののののののの乗らねば!
時は9月7日、18きっぷでJR奈良線東福寺駅に到着。ここで京阪本線に乗り換える。とりあえず、何も書くことがないまま三条へ到着。地下駅となっている三条駅を出、地上にある京津三条駅へ行く。
この京津三条駅を出るとすぐに併用軌道となって線路が道路へ飛び出すため、街のど真ん中に駅だけがあるような不思議な空間を醸し出している。
この駅に進入してくる電車が駅の手前の交差点で信号待ちしている。路面電車のような小型車両ならともかく、ちょっと異様な光景だ。
さて、沿線をゆっくり見るために普通列車に乗って京津三条を出発。すると、すぐに併用軌道へと突入する。道路の真ん中を、横断歩道を、列車が通過してゆく・・・。
片道2車線の道路の、中央よりに線路が轢かれている。外側の車線にはもちろん自動車が走っている。ときどき、少し線路側へはみ出し気味の自動車に警鐘を鳴らしながら(笑)、道路のど真ん中を快走する。もちろん、道路には信号がある。信号が赤なら止まる。電車が止まる(笑)。また、2車線なので右折車は当然線路側へ移ることになる。すると、電車もその列で止まることになる。通常の乗用車に乗っているとき、大きなトラックやバスにぴったりと後ろにつかれるとなんか圧迫感を感じるのだが、ここでは電車が後ろにつくのである。乗用車の運転手はどんな気持ちなのだろう(案外、慣れているから平気なのかも)。
そうこうしているうちに蹴上駅を通過。列車は専用軌道(ようするに普通の線路)へと入る。いままで道路を走っていたので感覚はバスに近かったのだが、いきなり電車になった(笑)。
そして九条山駅を過ぎるとまた併用軌道へ移る。道路が少し渋滞しており右折車が線路上でたまっている。車内放送で渋滞のため、少しダイヤが遅れていることが流れる。渋滞に巻き込まれる電車(笑)。
そんなこんなで日ノ岡駅も過ぎ、御陵に到着。ここまでが廃止区間だが、御陵駅そのものは地下駅となる新駅に切り替えられて、現在の地上駅は廃止になる。地下へは御陵駅の山科側で進入する。
御陵(みささぎ)駅で降り、日ノ岡方面へぶらぶらと歩く。自動車と併走する電車の図、は、やはり特異だ。道路(線路)を渡ろうとして信号を待っていると電車が走ってきた。が、信号が赤になったため、電車も止まった。その前を歩行者である私が渡って行く・・・うーむ。
なんだかんだいって日ノ岡駅まで歩いてしまった。日ノ岡駅は駅というよりバス停だ。道路の真ん中に相対式の安全地帯(笑)があるだけ。
まあ、後はそのまま電車に乗って、山科からJRに乗り換えて帰路に。京津線そのものは浜大津まで続くのだが、こちらは存続するので、こんど地下鉄が開通してからにでも合わせて乗ろう。
京津線は私が乗ったとき(日曜午後)は満員であった。だが、碓氷峠のようにマニアでいっばいということはなく(マニアもちらほらいたが)、普通の生活路線として満員だったのだと思う。まぁ、廃止といっても、追いつめられた後の廃止ではなく、新線に切り替えて発展するための廃止なのだから。
萌鉄'98へ続く・・・。
戻る
萌鉄メニューへ戻る
トップページへ戻る