011.LDの終焉も近いんでしょうね〜(2000/5/28)
お、一週間ぶりや。日記にはほど遠いんけど、このペースで行けたらええなー。
ちょっと油断(?)している隙に、レコード屋のLDのコーナーが縮小し、DVDのコーナーが拡大していた。
1年前と比べるとめまぐるしいものがある。よく見てみると、今後のラインナップには「DVD/VHS」と書かれている作品がかなり多く、「LD」もまだあるとはいえ、数としてはかなり減っているようだ。あと1年もすれば、LDはほとんど発売されなくなってしまうのだろうか?
そういう我が家でもDVDブレイヤを導入(いや、PS2だけど)、DVD時代の幕開けが訪れたかのように思えた。・・・しかし、今日もLDを購入。どうやら、喜んで時代に逆行しているようだ。
って、いや、別にそーゆーわけでもないんだが、買ったのは「カードキャプターさくら18巻」。これまでずっとLDで揃えてきたので、ここに来てDVDに乗り換えるハズもなかろう(いや、十分「そーゆーわけ」か)。
LDからDVDに変わることのデメリットは・・・、うーむ、ほとんど思いつかないや。しいていえば、ジャケットが小さくなることか。これもアナログレコードからCDに移行したときにあった問題だが、元からDVDを意識してデザインされるようになれば問題ではなくなるだろーし。
アナログレコードからCDへの移行時期、私はなぜかアンチCD病(?)に侵され、CDブレイヤを導入したにもかかわらず、アナログ版が発売されるタイトルは必ずアナログ版の方を買うようにしていた。
正直言って、CDの音質は好きでは無かった。「音がいい」が売り文句だったが、ただノイズがないだけで、「どこがいい音なんぢゃ!」という感じ。レンジが狭く、特に低音が抜けてしまっているのに違和感があったのだ。
じゃあ、今もアナログ派なのかといえば、そうでもない。なぜなら、今のCDは技術の進歩によって、出がけの頃よりも格段に音質が向上しているからだ。そう、CDの音が悪かったのではなくて、エンジニアがまだCDの性能を引き出せていなかっただけのことだったのだ。これは、自分でもデジタルレコーディングを勉強したときにわかったことで、アナログと同じように録音してもアナログに勝てるはずはなかろう。
そういうわけもあってか、最近は大物アーティストのアナログ時代の名盤を、再び新しくマスタリングし直してCDでリリースすることが流行っているようだ。当然名盤なので、CD初期時代に一度はCD化されているのだが、音質が悪かったので今の技術でマスタリングし直しているのだろう。
レコード末期に予約してまでアナログ版を買ったが、結局あとでCDで買い直したという思い入れ深い作品がリマスタリングで再発売されたので、試しに3度目の購入をしてみた。
やっぱり音質向上・・・というより、今のCDの音だ。初期CD版と比べると雲泥の差。こっちはやっぱり音が悪い。解析してみるまでもなく、初期CD版はまず、レベル(音量のことね)が低い。だいたい、平均が−12dBくらいで、ピークでも0にいかない。一言で言えば、音がやせてしまっているのだ。
一方アナログ版は、やはり太い音がする。この80年代のスネア(注意:80年代のアルバムを聞いています)がライブ感たっぷりなのはアナログ版ならでは再現力だ。
新録CDは、音がいいとはいえ、アナログの図太い感じはやはり無い。一言で言えばクリアなのだ。なんというか、透明感があり、整備されたスタジオで正座して拝聴している感じか(どんな感じや)。そういう言い方にすれば、アナログ版はライブ会場に近いワイルド感がある。初期CD版は・・・、なんか音源が遠い感じがしてイマイチ。隣の部屋でかかっている音楽を聞いているみたいだ(それは言い過ぎ)。
CDの音質がここまで向上しても、まだアナログの方が音がいいという人がいる。私は完全にCD派だが、アナログの音はいいと思っている。でも、もうアナログには戻れない。
これはなにもレコード(録音媒体という意味ね)に限らず、(音を混ぜる)ミキサーにも言えることで、ちゃんとしたアナログミキサーは、かなり上位モデルのデジタルミキサーより音が格段にいいことをこの耳で確認している。
しかし、もはやアナログミキサーに戻ることも出来なければ、戻ろうとも思わない。デジタルにはアナログにない使いやすさがあるから。これを語り始めると長くなるので次の機会にするけど、アナログレコードとCDの使い勝手の違いを見れば想像はつくでしょう。
じゃあ、DVDからLDはどうなのかというと(ここで話が戻るのか)、アナログレコードからCDのような驚きはない。視覚的に選べるチャプターとか、裏(?)コンテンツとか、使いようによっては魅力的な物になる要素はあるけど、純粋に視聴目的のときは不必要なものだからだ。
実際の画質、音質については・・・、実はよくわからない。PS2ということもあるし、相手がまぁまぁなLDプレイヤということもあり、単純に(しかも別のタイトルで)比べればLDの方がまだまだ良いかもしれない。
しかし、この比較はPCエンジンのCD−ROM2でCDの音質を宣うようなものなので実体にそぐわないものと言えよう。
「カードキャプターさくら」のLDも終了した。今後、なにか買うときはDVDになるハズだ。今のところ、特に予定はないけど、ちゃんとしたDVDプレイヤを買うに至らしめるのはどんな作品なのか。それも楽しみではある。
あ、今夏、「カードキャプターさくら」の劇場版2弾が公開される。当然、前作同様、そのうちビデオ化されるのだろうが、そのときはDVDとLD、どっちを買うのだろう・・・、やっぱ、LDかな(笑)。