012.傘、もどる(2000/9/6)


  なんか、すごい久しぶりになってしまいました。
とりあえず、久しぶりなんでどうでもいい話でも。


 先日、なんか雨が降るような気がしたんで傘を持って出かける。しかし、なんか晴れていた。あれ?と思いつつもそのまま傘を持ったまま出かけた。
 で、電車(名鉄)に乗って、目的地で降りて歩いていると、傘を持っていないことに気が付いた。「おぉ、忘れた〜」・・・余談であるが、私はこのテの忘れ物をしたことが今まで一度もなかった。必要以上に用心深く、降りるときは必ず忘れ物チェックをし、いらんゴミまで持って降りてしまうほどである。
 そんな私が、「傘を忘れる」などという、あまりにも王道を行き過ぎたことをしてしまうとは・・・、どうせやるなら何かインパクトのある忘れ方をしなければ・・・などと訳の分からない方向へ考えが進む。
 鉄道の忘れ物ナンバー1は傘だそうで、今更、傘ごときで目くじらたてて探し回る人もいないだろうし、鉄道会社にとってみれば、日常茶飯事なことで落とし主が探すこともないだろう・・・と思っていると思っていた。


 そんな感じで諦めムード120%な状態であったが、帰りに電車の待ち時間が10分ほどあったので、だめで元々な感じで話の種に駅の窓口で聞いてみた。
 すると、忘れた電車がわかれば見つかるかもしれない、とのこと。そこは私のこと、乗った電車のことはどこを何時何分に発車したどこ行きの何、まで詳細にわかるのは言うまでもない。ついでに、5〜6号車は○×で切り離されますけど、私は1号車に乗っていたんで△□まで行ったんじゃないでしょうか〜、などと話す。
駅員がその終点の駅へ問い合わせると、傘はみごとに保護されているとのこと。すげぇ、いつ、どの列車で忘れられたものなのかまで管理されているようだ。
 で、取りに行くかなぁ、と思っていたところ、明日でよければここまで送ってもらえる(傘が電車に乗ってやってくる!)とのこと。よろしくお願いしてその日は帰る。


 次の日、駅へいくと、私の傘は無事に届いていた。詳細に書き込まれた迷子票をつけ、そこに待っていたのだ。感動の再会、言ってみるもんだなぁ、世の中すてたもんぢゃないなぁ、鉄道ばんざ〜い・・・と、密かに思う今日このごろである。

 めでたしめでたし。


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