013.シャープさん、ありがとう。(2000/10/14)

X68000


X68000が壊れたたたたたた!!!!!


 なななななな、なんと、X68000が壊れた。壊れたのである。どーゆーこっちゃー・・・まるで電源が入らない・・・いや、正確には、入った瞬間落ちる・・・あぅ。


 ここでうんちく・・・すでに普通な人は知らないと思うのでちびっと解説・・・X68000とは、パソコンのことである(えっへん)。それもSHARPが出した独自規格の純国産PCである。すげぇ。SHARPといえばメビウスと言いたいところだが、我々はX68000なのである。Windowsマシンではない。当たり前だけどMacでも無い。MS-DOSも使えない(いや、すでにMS-DOSって何?って時代か・・・)。
 X68000とはロマンである。持っていることがステータスであり、濃いぃパソコンユーザーであることの証でもあり、シンボルなのである。不可能を可能にする力を与えてくれるものであり、精神力も鍛えさせてくれる・・・お友達以上、分身未満という関係を築けるのはこの世でX68000だけなのである。


 ・・・そそそそそそそ、それが壊れたのであるるるる。これがいかに重大なことであり、驚くべきことであるか、ここまで読んだ方であれば容易に理解できよう。
 「ぢゃあ、修理に出せば〜」・・・ばかもん。そう簡単に行くなら苦労せんわ。すでに10年が経過しているのぢゃ。

 ・・・とはいえ、とりあえずシャープに電話してみる。

 「パソコンの修理なんすが・・・」というと専門部署に回される・・・「メビウスサポートラボです」・・・あぅ、のっけからメビウスと来たか・・・ダメダメムード80%・・・「X68000の修理を・・・」・・・「は?」・・・「X68000というパソコンなんですが・・・」・・・「は、はぁ、しょ、少々お待ち下さい・・・ポロンプロンピロ〜ン」・・・ダメダメムード100%達成か?

 しばらくすると、詳しそうな(感じの)にーちゃん(注:「ちゃ」にアクセントをつけること)が出る。
 「X68000ですよねぇ・・・古いですからねぇ・・・一応、まだ修理はやってますけど、壊れた場所によっては部品がないので、修理できない可能性がとても高いですねぇ」・・・やはり、ダメダメムード120%。

 むろん、だからと言ってここでロマンを捨てるわけにはいかない・・・「ダメだったら諦めますんで、見るだけ見てもらえますか?」・・・で押す。
 とりあえず、OK。ただ、X68000関係は今では大阪でしかやっていないため、名古屋から送ってもらうことになった。


 それから1週間ほどたち、一本の電話が・・・「修理できます」・・・ぉぉぉぉぉおおおおおおおぉぉぉぉぉぉ、ただ、かなり時間がかかり、しかも、3万くらいかかるらしい。うーむ、もしかしたら買ったほうが安いか・・・とも思ったが、ここまで誠意を見せられては二つ返事しかあるまい。


 それから2週間、X68000が修理を終え、名古屋に帰還したとの報告が入った。
 修理内容は、「アルミデンカイコンザンサ、トランジスタ、ツエナーダイオード不良につき交換」であった。
 シャープの人の話では、「とても運がよかった」そうだ。故障部品が他の製品にも広く使われているものだったのが幸いしたらしい。これがX68000特有の部品ならアウトだったかも。
 結局、パーツ代5000円、技術料16900円で合計22955円。ロマンが戻ったと思えば(?)安いのかもしれない。


 無事生還したX68000は、再びロマンを与えてくれる・・・。全ての面において現役を退いた。しかし、ステータスでありシンボルであることは変わりない。X68000に栄光あれ(一部、意味不明)。


 オマケ・・・ウチのX68000スペック。

 X68000SUPER
 CPU:MPU68000/10MHz
 メモリ:6MB(4MB増設ボード使用)
 HDD:340MB
 MIDIインタフェース装備(SC-55接続)

 貧弱いうなかれ・・・。 


 現在、モニタを88と共有・・・88と言ってもSC−88ぢゃないゾ。我々の世代で88といえば、「PC-88」のことを言うのである・・・(ということを始めると終わらないので次の機会に)。隠居したSC-55も占有させ、過去の資産を動かすには理想的な状態である。
 最近はシステム関係のソフトがフリーソフト化される等、なかなか目のつけどころがシャープである。

 シャープさん、ありがとう。


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