15.漢字のお勉強(2001/5/7)
みなさん、漢字を読めますか?いやぁ、ワープロ世代なんで書くのは苦手だけど、読むのは別に普通だと思う・・・って人が多いかも。私もそう。
小学校の頃から何千、何万という数の漢字を覚えてきた。そりゃもう、血のにじむような努力だったでしょう。苦労しましたねぇ。もっとも、今でも常日頃、新しい漢字を覚えていってはいるけどねぇ。
ここで質問、あの漢字のお勉強を、またいちからやり直せと言われたら、あなたはどうします?ついにその日が来ました。そう、
中国語だ!
中国語は全部漢字。100%漢字。パッと見た漢字・・・ぢゃなくて感じ(^^;、見慣れた文字で、さらに漢字は一文字一文字に意味があるため、何の予備知識を持たずともなんとなく意味が解ってしまう。そういった点では、最も親しみやすい外国語かもしれません。
しかぁし!最初のハードルは確かに低いが、そこから先へ進むのがたいへん。なぜなら、読み方が全く違うぅぅぅ〜。例えば「上海」。なんて読む?「ばかにすんぢゃねぇ、シャンハイに決まってるだろ!」・・・そのとおりでございます・・・でも待てよ?この漢字はどう読んでも「シャンハイ」にはならないんじゃない?せいぜい「じょうかい」とか「うえうみ」とか、そんなところでしょう。つまり、これが中国語の漢字の読み。日本語の読みとは全く違うのである。
たとえば「一二三」・・・普通に読めば「いちにさん」だが(誰だい?「ひふみ」と読んだヤツは)、全く同じ漢字で意味も同じ、それでも読みは「イーアルサン」である。かろうじて「三」だけが似ているが、基本的に全く違うと思っていい。
さらに例えば、「二千一年五月七日」・・・これは日本語でも中国語でも全く同じ漢字で同じ意味。でも、中国語で読むと「アルチェンイーニエンウーユエチーハオ」だ。「年」が「ニエン」なのが近いくらいであとは別物。その筋の人は楽勝で「月」は「ユエ」と読めますが・・・。
もひとつ例えば、「中国」は「ジョングォ」、「日本」は「リーベン」、「東京」は「ドンジン」だ。
よーするに、漢字の読みをもう一種類ずつ覚え足す・・・ということか・・・うーむ。
また、漢字と一言で言っても、現在の中国で使われている漢字は「簡体字」といって、いわゆる「正字」を略した文字が正式な文字として使われている。中国人に言わせれば、「日本は未だに古い漢字を使っている」・・・らしい。例えば、「鉄道」は昔は「鐵道」と書いた。ちょっと違うけどこの感覚だと思えばいいらしい。
あと面白いのが外来語。特に英語は無理矢理漢字に置き換えていて面白い。なじみのあるヤツを見つけてきたんで見ていこう。
「肯徳基」・・・なんでしょう?って、ひげ親父の絵を見てのとおり、「ケンタッキー」である。「徳」と「基」はわかるよね?「夜露死苦」みたいでカッコエェんぢゃない?
マクドナルドはこうなるらしい。
「シャープ」は「夏普」。「キヤノン」は「佳能」。「普」と「能」はなんとなくわかる?
左は見てのとおりコカコーラ。簡体字で書かれているが、正字にすると「可口可楽」。「楽」という字は中国では写真のように書く。もちろん、「楽」でも通じるらしいが。
対する右はペプシコーラ。漢字で書くと「百事可楽」らしい。ちなみに後ろに見えるのが携帯電話のノキア。正字で書くと「諾基亜」。うーむ、でりしゃす。
基本的に読みの近い漢字をなんとなく当てはめた当て字なのだが、中にはこんなのもある。
「フリーバード」が「自由鳥」。そのままやんけー!!
そんな感じで、漢字のお勉強はまだまだ続くのであった・・・。