萌鉄'97 パート3
「鶴見線ぶっこ」
とりあえず、土曜の夜行で東京へ向かうことにした。とはいっても「ムーンライトながら」ではない。それにくっついて走る臨時快速列車(通称:ニセ大垣夜行)である。急な変更なので席が取れるはずがない。
そういえば、「ムーンライトながら」で東京へ行ったことは一度もないや。「ムーンライトながら」そのものは大阪方面に向かう時に名古屋→大垣で腐るほど乗ったが。
まぁ、なつかし(?)の165系大垣夜行で出発である。
で、途中を省略して川崎へ到着(4:29)。ここからは南武線(なんぶせん)に乗る。南武線は川崎と立川を結ぶ路線だが、尻手から浜川崎へ向かう支線も持っている。そして一区間の尻手で降りる。ここからは南武支線、浜川崎行きに乗り換える。乗客は3人。3両編成なので貸し切りだ。あとの2人は途中駅で降りてしまい、浜川崎まで行ったのは私ひとり。それもそうだわな、こんな工場しかないところ、日曜の朝に誰が来んねん。
で、改札を出、すぐそこにある鶴見線の浜川崎駅へ入る。
鶴見線(つるみせん)。鶴見〜扇町を結ぶ路線だが、海芝浦、大川へ向かう支線も持つ地図で見るととても変わった形をしている路線。
浜川崎から扇町行きに乗る。周りの景色は工場工場工場・・・。なんとなく鉄くさりながら(?)、終点の扇町へ。行き止まりだから折り返す。で、今度は大川支線への分岐駅、武蔵白石で降りる。さて、大川支線のホームへ行こう・・・な、なひ!!ホームがない(笑)。きれいに撤去されて雑草地になっていた。そう、去年あたりの改正でほぼ全ての列車が鶴見まで直通となったのだが、そのときに分岐駅はいっこ手前の安善に変更されていたのだ。しかたがない、安善まではわずか600m。歩こう。てくてく・・・、
安善から大川行きに乗り換える。乗客はパラパラ。大川に着く。ここも工場のまっただ中。行き止まりだから折り返す。このときには乗客は私1人。次は浅野で降りる。ここからは海芝浦支線が分岐する。
乗客はけっこうたくさんいる。途中駅の新芝浦を過ぎる。この地点で、私を除く乗客全員が東芝の従業員だ。そう、終点の海芝浦は東芝の敷地内にあって、改札をくぐるとダイレクトに事業所の入口。そのため、関係者でなければ通れないという異色の駅だ。しかしながら、ホームのすぐ下が海。私みたいな鉄な人以外にも、若者の間では密かなデートスポットになっているらしい。そこにいた東芝のおばちゃんが5月くらいになったらもっと先まで行けるようになるからまた来てね・・・とか言っていた。どういうことだろう。
で、その折り返しに乗り、そのまま鶴見へ。鶴見に着く直前、55年前に廃止された本山駅のホーム跡が見える。よくもまあ、こんな昔のものが残っているものだ。
鶴見に着いて終了。短い路線だから所要時間はわずか。朝の散歩がてらにぶっこするにはちょうどええがな。
ちなみに、鶴見線の車両は全て103系になっていた。103系とは、京浜東北線で走っているヤツの古い方と同じヤツ(色は違う)。名古屋なら中央線で走っている白にオレンジのラインの入ったヤツ。
去年くらいまでは、チョコレート色の旧形国電こと、クモハ12形とかも走っていたらしいが影も形もなかった(しまった)。
鶴見線は工場地帯のど真ん中を走っているため、けっこう鉄くさいイメージだ(鉄というのは金属の「鉄」のことね(苦笑))。
いらないと思うけど、読み方講座
・尻手=しって
・浜川崎=はまかわさき
・扇町=おうぎまち
・武蔵白石=むさししらいし
・安善=あんぜん
・海芝浦=うみしばうら
・本山駅=ほんざんえき
※編集注・・・「ぶっこ」とは、ひとつの路線を起点から終点まで(支線がある場合は支線も)乗りつぶすことを現した筆者の造語。「ぶっこぬき」を語源としているらしい。
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