萌鉄'99 パート1
 「ちょっとお散歩、高山本線」

キハ48


 毎年なぜか、この時期になると18きっぷが1枚余っている。1泊2日や2人で行動などのパターンが多いため、半端な1枚が余るのだろう・・・。とはいえ、この1枚は近場を気軽に徘徊する楽しい余り物であることは確かだ(笑)。

 近場ということで、今回は久しく訪れていない高山本線へ行くことにしよう。


 高山本線(たかやまほんせん)。岐阜と富山を結ぶ路線で、日本を縦断する途中に下呂、高山、飛騨古川など、一級の観光地を通る大観光路線である。

 メインは特急「ワイドビューひだ」で、名古屋〜高山・富山を結んでいる。その他に大阪〜飛騨古川を結ぶ急行「たかやま」、名鉄から乗り入れる特急「北アルプス」など、なかなかバラエティーに富んでいる。

 ・・・が、18きっパーには無縁の存在なので、いつものように普通列車で行きましょう。


下呂行き普通列車 いつものように名古屋から東海道線で岐阜へ・・・、ここで高山本線の普通列車に乗り換える。

 迎えてくれたのは下呂行きのキハ48系。すっかり近代化してしまった岐阜駅のど真ん中から発着する。

 高山本線の岐阜〜美濃太田間は太多線からの直通列車が走り、どちらかといえば普通列車はそっちの方がメインのような感じもする。だが、これは純正の高山本線の普通列車だ。

 列車はほどよく満員になり、岐阜駅を発車した。乗客はなぜかおばさんが多い。どうやら話によると下呂温泉へ行くらしい。しかも18きっパー。高山本線の普通列車は特急待避のために長時間停車することで有名なのだが、この列車は特急の直後に発車するため、ほとんどそういったことのない速達列車だった。

 途中、美濃太田に着く。ここでドバーっと乗客が降りていく。残った客はほとんど下呂へ行くのだろうか?

 美濃太田を過ぎると飛騨川とデュエットして走り、絶景が広がる。やはりこういうところは普通列車でのんびり走るに限る。


野趣たっぷりの噴泉池 そうこうしているうちに下呂に到着。やっぱり乗客はみんな下呂までだった。
ここから先へは3時間以上普通列車が来ない。先へ行く人は特急に乗れってか?

 しかたがないので(うそ、実は計画的)、温泉にでも入りますか!

 下呂温泉といえば橋のすぐ下にある噴泉池が有名だが(そうか?)、さすがに躊躇。でも、いつかは挑戦してみたいものである。

 

 

 

 

キハ85系、特急「ひだ」 キハ58系、急行「たかやま」そうこうしているうちに高山方面から「ひだ」が来た。そしてその後は変わり種、急行「たかやま」が来た。キハ58系による純正急行で、しかもキロ28形まで連結しているという古き佳き時代バリバリの列車。

 まあ、そんな感じで写真撮ったりしてぶらぶらしていた。ついでに、たまには鉄な写真じゃないのもいいかなってことで。

 まだまだ次の列車まで時間があるし、せっかく下呂まで来て温泉に入らないのでは盛り上がらない。そんなわけで、行ったのは「クアガーデン露天風呂」。600円で入れる公共銭湯のようなところだが、さすがは下呂、ちゃんとした温泉。しかも露天。

やっと来た普通列車 なんか、そんな感じ(笑)まぁ、下呂駅に戻る。
 ようやく来た普通列車に乗り、高山本線を北上する。

 

 

 

 

 

 

 


飛騨萩原 8500系、北アルプス途中、飛騨萩原で「北アルプス」をやり過ごすために長時間停車。うーん、のんびりだねぇ。
 今回はあまり鉄として気合いが入っていないため、富山まで完鉄しようというつもりは毛頭ない。どっか適当な駅で折り返そう・・・そんな感じで選んだのは飛騨小坂。いや、特に理由はないが、昔は下り線側にあった駅舎が上り線側に移されたような痕跡があったため、思いつきで飛び降りた。

 

 

飛騨小坂、駅舎 飛騨小坂の集落は今の駅舎がある上り線側にあるのだが、昔は鉄道を嫌っていたのか、わざと町はずれに作ることが多かったようである。ここもそんな感じで集落とは反対側に駅舎が設置されたが、改築かなんかのときに移設したのだろう。
 同じような感じの駅としては、さきほどの下呂駅がある。下呂駅も下呂の街とは反対側に駅舎があり、地下通路で線路をくぐるようになっている。

 まあ、飛騨小坂の駅前には何もなかったため、適当にぷらぷらして折り返しの普通列車で帰った。

 

 萌鉄というには規模の小さな旅だったが、いつもの「乗らなきゃ」という焦り(?)がなく、ある意味、とても優雅な旅だったのかもしれない。全線通して乗るだけが萌鉄ぢゃないね・・・などと、わけのわからない考えに納得。

 萌鉄'99パート2へ続く。


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